入園・入学前に知っておこう、「感染症」
1章 主な感染症
とびひ
「虫さされや、湿疹のかきむしりに注意しましょう」
とびひは、小水疱(水ぶくれ)やびらん(じくじく)、または膿疱(小さい膿の発疹)や痂皮(かさぶた)を次々に形成していく皮膚の細菌感染症です。
もともと皮膚に存在するブドウ球菌(ときに連鎖球菌)が主な原因となりますが、虫さされや、湿疹(特にアトピー性皮膚炎)に続発することが多く、かきむしることで悪化します。近接の部位に広がったり、遠い部位に”とびひ”していくのが特徴です。
抗生剤の内服と外用薬(塗り薬)が有効です。
流行する時期
夏が多い
病院へ行くタイミング
水疱(水ぶくれ)やびらん(じくじく)、膿疱(小さい膿の発疹)があれば受診。
兄弟でうつし合うことも多いので、家庭内の感染状況も参考に。
病状観察のポイント
皮膚の病変部が飛散して次々と新しい病巣を作ります。
治療は抗生剤の内服と外用薬(塗り薬)です。
入浴は可で、泡立てた石けんで優しく丁寧に洗った後にシャワーでよくすすぐことが重要です。
ただし他の家族の後に入浴させる配慮も必要です。
日頃から入浴で皮膚を清潔に保ち、爪も切って清潔にしておくことも重要です。
登園・登校の目安
特にきまりはありません。
皮膚の病変がひどくなければ登校は可と考えられますが、接触でうつる可能性があるので、病変部をガーゼや包帯などで覆うことが必要です(自分の病変部を広げないためにも)
予防接種の有効性・副作用
ワクチンはありません。
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1章 主な感染症
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麻しん(はしか)
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風しん(三日はしか)
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水ぼうそう
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おたふくかぜ
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インフルエンザ
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ロタウイルス感染症
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溶連菌(ヨウレンキン)感染症
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手足口病
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ヘルパンギーナ
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突発性発疹
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とびひ
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プール熱
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りんご病
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しらみ(頭しらみ)
2章 ママからの質問コーナー〜アイチケット広場ママからの質問に佐藤 恒先生が答えます〜
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