入園・入学前に知っておこう、「感染症」
2章 ママからの質問コーナー〜アイチケット広場ママからの質問に佐藤 恒先生が答えます〜
免疫力をつけるには?
むかしはもっと体温が高かった
体温が一度上がるだけで、免疫力はずいぶん違ってきます。
昔の日本人はもっと体温が高かったのですが、今では子どもでも平熱が36度前後のことがあり、成人、こどもともだんだん体温は下がってきているようです。
朝ご飯をあまり食べなくなったこと、冷暖房の完備による住宅環境の変化、慢性的な運動不足、湯船に浸かる習慣が少なくなったなどと関係があるかも知れません。
朝ごはんをしっかり食べて規則正しい生活を
食事をとるだけで体温は上昇します。
体温を上げることに加えて、高たんぱくのしっかりした食事を摂取することでも免疫力のアップにつながります。
規則正しい生活リズムをつけることも重要です。食事もろくにとらず、寝る時間も不規則な生活をしているとかぜをひきやすいことは、皆さんも経験していることと思います。
湯船に浸かるのも大事
シャワーだけですまさず、湯船につかって体温を上げてそのまま眠るだけでも、免疫力を上げることにつながります。 体温が上がるとバクテリアやウイルスに対するのみならず、がん細胞のような体内にできた異物に対しても、攻撃力が増すと考えられています。
からだを動かす遊びをしよう
運動をして汗をかくことも、とても大事です。
運動することで体温は上昇しますし、筋肉量を増やすことで体温が上がりやすくなるので、運動不足になりがちな家庭は、家族みんなで定期的に運動する習慣をつけてはいかがでしょうか。
あまり神経質にならない
神経質なほどに清潔にしすぎないことも、免疫力をつけるためには肝要ではないでしょうか。
適度が大事で、過度の清潔はかえって自然免疫の獲得にはよくない可能性があります。
もともと人体は細菌を無数にもっており、そのなかには人体にとって有益な細菌もあります。
また人はウイルスと共存してきた歴史があり、実際水ぼうそうウイルス、突発性発疹のウイルス、単純ヘルペスウイルスなどは、多くの人の体内に共存しています。
ある程度の細菌やウイルスに触れる機会があってはじめて、自然免疫が獲得されるのです。
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1章 主な感染症
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麻しん(はしか)
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風しん(三日はしか)
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水ぼうそう
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おたふくかぜ
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インフルエンザ
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ロタウイルス感染症
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溶連菌(ヨウレンキン)感染症
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手足口病
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ヘルパンギーナ
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突発性発疹
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とびひ
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プール熱
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りんご病
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しらみ(頭しらみ)