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小児眼科医に聞く。子どもの目のトラブル

2章 子どもの目の発達における主な病気

遠視

遠視って何?

通常は、外から入ってくる光が目の網膜(もうまく)上で焦点を結ぶことでものを見ています。

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しかし、光が網膜(もうまく)よりも後ろで焦点を結んでしまう状態を遠視と呼びます。
近くも遠くもはっきりと見にくい状態です。
弱視や斜視などの原因にもなり、目の発達に影響がでる可能性もあります。

遠視の種類

遠視は主に2種類に分類できます。

1.屈折性遠視

角膜および水晶体の光を曲げる力が弱いもの

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2.軸性遠視

目の長さそのものが短いもの

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遠視になる原因

ドクター

1.屈折性遠視
屈折性遠視は、毛様体筋(目の水晶体を調整する筋肉)が弱いために、光を曲げる力も弱くなるのが原因です。
なぜ弱くなるかは、はっきりわかっておりません。

2.軸性遠視

軸性遠視の原因は、はっきりわかっておりません。
生まれつき(先天的)な場合が多いようです。
体つきや顔つきと同様に眼の大きさも遺伝するのかもしれません。

※子どもはみんな軸性遠視?

子どもは眼球自体が小さいため、生まれつきこの軸性遠視の状態です。
成長とともに眼球自体も大きくなります。
6歳~7歳でほぼ成人と同じ大きさに成長し軸性遠視はほとんど解消されます。

子どもを観察するポイント

ドクター

下記の状態は、遠視の疑いがあります。
頻繁にあるようでしたら、眼科を受診しましょう。

観察ポイント
1. 目の位置が内側に寄っている。
2. 落ち着きがない。
3. 長い時間集中してお絵かきなどの作業ができない。
4. 偏頭痛がある。

※3歳~6歳頃(学童期前)までに治療をはじめましょう。

6歳を過ぎ、年齢を重ねると両目の機能が発育しづらくなってしまいます。
症状が気になる場合は6歳頃(学童期前)までに視力チェックをし、治療をはじめましょう。

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1章 目に関するお役立ち情報Q&A

2章 子どもの目の発達における主な病気

3章 近視の予防法

4章 子どもの症状Q&A

小児眼科医に聞く。子どもの目のトラブル

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