子どもの成長と発達障害「発達障害は病気ではない」
2章 子どもはどのように成長していくのか
愛着
母親との間に特別な絆が形成され、人に対しての基本的な信頼感が育つ
この頃の子どもは基本的に母親と離れず、くっついて過ごします。
こうした関係から絆が生まれ、母親を、自分のことをいつも見守ってくれる人物と認識していきます。
どんな苦しいことがあっても、母親がいるから生きていけるという、絶対に安心できる思いを持つことを愛着と呼びます。
愛着の目標は、独立して生きていけることです。このことを忘れてはなりません。
時期:1歳頃
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一般的に1歳頃に「愛着」が形成される準備がととのいます。 発達障害のある子どもは、生まれながらにもつ本人の素質などが原因となり、この年齢が遅れる傾向があります。 例えば、アスペルガー症候群では、3-4歳頃にこの時期がくるといわれています。 |
愛着をもって、離れていく「再接近期」
子どもは、お母さんから少し離れてみようと思う時期が来ます。
これを再接近期と呼んでいます。
子どもはお母さんから少し離れていきますが、すぐに不安になって後ろを振り返ります。
そうしたときに、必ずお母さんが見守っていることにより、愛情を確認します。
この発達段階を越えると、年齢がすすむにつれ、さらに一人で離れていけるようになります。
1歳半~2歳頃
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一般的に1~2歳頃に「再接近期」をむかえる準備がととのいます。 発達障害のある子どもは、生まれながらにもつ本人の素質などが原因となり、この年齢が遅れる傾向があります。 |
愛着が育たないと・・・?
愛着が育っていない人は、いつも人の愛情を疑ったり、愛情を確認するための行動(試し行動)をとってしまったりします。
思春期や成人期になってからの自殺未遂や自傷行為、薬物中毒などにつながります。
まとめ「親ができること」
子どもを見守る
信頼感や愛情を育むことを意識し、子どもの立場と俯瞰的な立場からで見守ることが大切です。
- index -
1章 はじめに
2章 子どもはどのように成長していくのか
1歳頃
2歳頃
3歳~
4歳~
6歳~
10歳~
3章 発達障害の基礎知識
4章 主な発達障害
ADHD(注意欠如・多動性障害)
LD(学習障害)
PDD(広汎性発達障害)
5章 目指すところ
6章 発達障害が疑わしいと感じたら
子どもの成長と発達障害「発達障害は病気ではない」