子どもの成長と発達障害「発達障害は病気ではない」
6章 発達障害が疑わしいと感じたら
まずはどこに相談に行けばよいか
基本的に、はじめに相談する機関はどこでも大丈夫です。
自分の身近な場所に相談しましょう。
各施設の特徴紹介
保健所
■ 特徴
身近な子育て支援機関です。
■ 具体的にできること
- 育児相談
- 親子教室
- 乳幼児健診
児童相談所
■ 特徴
子どもに関する総合窓口のような存在です。
教育期間や、地域の保健センターと連携しています。
■ 具体的にできること
- 児童福祉士、心理士、医師などのサポート
- 医療的な対応が必要な場合は、児童精神科、小児神経科など、医療機関の紹介
発達障害者支援センター
■ 特徴
都道府県や政令指定都市などにおかれる、発達障害のある人や家族などの相談に応える施設です。
多くの施設では問い合わせが殺到しており、最初の相談まで長期間(半年~2年)またされる場合もあります。
■ 具体的にできること
- 発達障害児・者の療育
- 発達障害児・者の就労支援
- 関係機関との連絡や調整
精神保健福祉センター
■ 特徴
各都道府県に1カ所設けられている心の問題全般についての相談窓口です。
総合的技術センターとして、地域の中核となる機能を備え、精神障害福祉に関する相談などに応じてもらえます。
■ 具体的にできること
- 診察
- 社会復帰施設でのリハビリテーション
療育センター・発達支援センター
■ 特徴
心身に障害のある子どものために、治療教育(療育)をおこなう施設です。
■ 具体的にできること
- 臨床心理士による検査
- 医師による診察
- リハビリや療育
※発達障害に関しての課題に取り組ませるなど、子どもの苦手な部分を知ったうえでの、具体的な支援をおこないます。
医療機関(小児神経科、児童精神科等)
■ 特徴
医療面から発達障害の治療をおこないます。
発達障害を支援できる機関は少なく、半年~3年程、待たされる場合もあるのが現状です。
■ 具体的にできること
- 薬の処方
- 必要に応じて専門病院の紹介
医療機関(眼科、オプトメトリスト等)
■ 特徴
視覚障害についての診断をおこないます。
詳しい診断のできる機関は少なく、半年~3年程、待たされる場合が多いのが現状です。
■ 具体的にできること
- ビジョントレーニング
- 必要に応じて専門病院の紹介
- index -
1章 はじめに
2章 子どもはどのように成長していくのか
1歳頃
2歳頃
3歳~
4歳~
6歳~
10歳~
3章 発達障害の基礎知識
4章 主な発達障害
ADHD(注意欠如・多動性障害)
LD(学習障害)
PDD(広汎性発達障害)
5章 目指すところ
6章 発達障害が疑わしいと感じたら
子どもの成長と発達障害「発達障害は病気ではない」