ウイルス性胃腸炎に感染したら 「家庭でできる対処方法」
1章 ウイルス性胃腸炎の基礎知識
ウイルス性胃腸炎とは何か?
ウイルス性胃腸炎の概要
ウイルスが口から体内に侵入することで感染し、胃や腸に炎症がおこる病気をウイルス性胃腸炎と呼びます。
原因となる代表的なウイルス
ウイルス性胃腸炎の原因となるウイルスには、いくつか種類があります。
ここでは、感染の割合が高い代表的な2つのウイルスを詳しく紹介します。
【ロタウイルス】
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「子どもは要注意!重症化の恐れもあるウイルス」 ●概要 ロタウイルスは2歳までの子どもへの感染が多いウイルスです。 ときに症状が激しくなったり、長引いたりする場合があります。 大人が感染することはほとんどありません。 ●主な症状 嘔吐や下痢(白色)、発熱 ※完治までは3~8日かかる ●感染経路 ウイルスが主に口から体内に侵入して感染 ●潜伏期間 2~4日 |
【ノロウイルス】
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「軽症ですむが、何度も感染するウイルス」 ●概要 ノロウイルスには、たくさんの種類があります。 一度ノロウイルスに感染し、完治した後でも、別の種類のノロウイルスが体内に侵入すると再び感染してしまいます。 子どもに限らず大人も感染しやすいウイルスなので家庭内感染に注意が必要です。 ●主な症状 嘔吐や下痢、発熱(ロタウイルスと比べて軽い症状) ※1~2日で完治する ●感染経路 ウイルスが主に口から体内に侵入して感染 ※カキなどの貝類にノロウイルスが感染している場合もあります。 その貝を熱処理せずに食べることでも感染してしまいます。 ●潜伏期間 1~2日 |
治療方法
ウイルス性胃腸炎には特効薬はないため、自然に完治するのを待つしかありません。
医療機関では、熱や嘔吐などの症状に対して、解熱剤、吐き気止めなどの薬を処方する「対症療法」をおこないます。
しかしウイルス性胃腸炎は初期の状態で、家庭でしっかり対処できれば、ほとんどの場合が重症化せず自然に完治する病気なのです。
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1章 ウイルス性胃腸炎の基礎知識
2章 家庭でできる対処法
3章 ウイルス性胃腸炎の予防方法
ウイルス性胃腸炎に感染したら
「家庭でできる対処方法」