我慢は禁物!長引くからだの痛み「慢性痛」
1章 痛みの我慢は禁物!
痛みが慢性化してしまうのはなぜ?
では、なぜ痛みが慢性化してしまうのでしょうか?
ひとくちに慢性痛と言っても原因はさまざまですが、次のようなパターンが挙げられます。
慢性痛を引き起こすおもな原因
(1)神経が損傷している
帯状疱疹後の神経痛、糖尿病による足の痛み、三叉神経痛など、神経組織が傷つけられて起こるような痛み。
本来、痛みに関係しない神経が過敏になって、痛みを誘発する場合もあります。
(2)生活習慣が原因となる
「からだにとって良くない姿勢を続ける」、「痛みを避けるためにからだを動かさずにいる」といった生活習慣も痛みを長引かせる原因に。
血流が悪くなり、筋肉や骨が衰えるため、痛みが慢性化しやすくなります。
(3)脳と神経回路に異変が起こる
痛みを増強して感じる神経回路ができてしまい、さらに痛みが増すことがあります。
(4)心理状態が影響している
痛みへの不安やストレスが、痛みを長引かせるケース。
「優しくされたい」「助けてほしい」という気持ちが痛みを無意識に強めることもあります。
一般的な痛みのほとんどが、適切な治療を受ければ慢性化を防げると言われています。しかし、痛みを我慢したり、放っておいたりすると、さまざまな原因が複雑に絡み合って重症化する恐れもあるのです。 では、痛みを放っておくとどうなってしまうのでしょうか?
次のページで解説したいと思います。
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1章 痛みの我慢は禁物!
2章 痛んだ時のクリニック選び
3章 痛み治療の専門家「ペインクリニック」とは
我慢は禁物!長引くからだの痛み「慢性痛」