男女で異なる頻尿のしくみ

あまり知られていませんが、頻尿の原因としくみは男女で異なります。男性の頻尿はおもに加齢にともなう「前立腺肥大」が、、女性の頻尿はおもに出産や妊娠・加齢にともなう「骨盤底筋の緩み」が大きく影響します。

体の構造上の違いから
男性は、「尿を出し切れない状態」になりやすく、
女性は、「尿をためられない状態」になりやすいという傾向があり
それが頻尿に深く関係しています。

男性の頻尿の特徴は？

男性の頻尿は、おもに加齢にともなう前立腺肥大によって起こります。前立腺が大きくなると尿道が圧迫されるため「尿が出にくい」という症状が起こります。尿道が圧迫された状態が続くと膀胱が縮みやすくなるため「尿が途中でとぎれる」「尿の勢いが弱い」「尿がちょろちょろとしか出ない」などの症状が起こってきます。
出し切れなかった尿が膀胱内に常に残っている状態なので、短い間隔で尿意をもよおしてしまうのです。

◆頻尿の予備知識

女性の頻尿の特徴は？

女性の頻尿は、おもに出産や加齢によって子宮・膀胱・尿道などを支える「骨盤底筋」と呼ばれる筋肉が緩むことで起こります。 健康な骨盤底筋は、お腹に力が入ると反射的に尿道口を締めて尿漏れを防いでくれるので、膀胱に尿を蓄えることができます。 ところが、骨盤底筋が緩むと、尿道口を締め付けることができず、尿が十分にたまっていないうちにトイレに行きたくなってしまうのです。

「くしゃみをした拍子に尿が漏れてしまう」、「重い荷物を持つと漏れてしまう」、「トイレの行列が不安で外出できない」など、日常生活でもさまざまな支障があります。