喘息との正しい付き合い方
1章 喘息を正しく理解しよう
喘息発作を引き起こす刺激
身近なものが喘息の引き金に
炎症により気道内の粘膜がはがれ落ち、気道が敏感になっているため、健康な人ならなんともないダニやほこり、冷たい空気などのちょっとした刺激で気道が収縮してしまい、喘息特有の発作が起きます。
刺激となるのは喘息のおもな原因と言われるダニやほこりなどの「アレルゲン」はもちろん、風邪やタバコなどアレルゲン以外のものも引き金となることを知っておきましょう。
どれも私たちの生活に身近なものばかりなので注意が必要です。
◆アレルゲン
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ダニ、ほこり、動物の毛、花粉、植物、カビ |
◆アレルゲン以外
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タバコ、アルコール、風邪・感染症、運動、天候、疲労、ストレス、睡眠不足、薬(解熱剤や鎮痛剤)、月経、妊娠 |
注意したいのは春と秋
喘息には発作が起こりやすい時期があります。1年を通して喘息の発作が起こりやすいのは春と秋。いわゆるダニの繁殖期です。さらに、9月~10月にかけては台風による気圧の変化や寒さによる影響も加わり、1 年で最も喘息の発作が起こりやすいシーズンです。
なぜ、春と秋に発作が多いのかははっきりと分かっていませんが、気象の変化が激しい季節の変わり目に発作を起こす人が多いのは事実です。特に、気温が急激に低下する時は発作が起こりやすいので、寒さ対策を心掛けましょう。
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1章 喘息を正しく理解しよう
2章 喘息は「慢性疾患」です
3章 喘息を上手にコントロールしよう
4章 普通の人と変わらない生活を送るために
喘息との正しい付き合い方