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顔、腕、会話ですぐに119番! 脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!

1章 脳卒中を正しく知ろう

脳卒中って?

脳卒中には二つのタイプがある

ドクター

脳卒中とは一つの病名ではなく、脳の血管障害によって起こる病気の総称です。
脳卒中にはいくつか種類がありますが、「脳の血管が詰まるもの」、「脳の血管が破れるもの」と大きく二つのタイプに分かれます。

■それぞれのタイプのおもな病気

◆血管が詰まる

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脳梗塞…高血圧や糖尿病、高脂血症などにより脳の血管が詰まる、血のめぐりが低下するなどの状態が続き、その先の脳組織が死んでしまう病気です。脳卒中のなかで最も多いのが脳梗塞で、脳卒中の約7割を占めています。

◆血管が破れる

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脳出血…原因のほとんどが高血圧です。高血圧によって次第にむしばまれた血管は、弾力性がなくなり、コブ状にふくらみます。この部分が高い血圧に耐えきれなくなり、血管が破れると脳出血が起こります。
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くも膜下出血…原因は明らかになっていませんが、生まれつき脳の血管の弱い部分があり、その部分がコブのように膨らみ続けた結果、血管が破裂してしまうという説が有力です。こうした遺伝や先天的な要素に加え、高血圧や喫煙がある場合はくも膜下出血の発症リスクが高くなります。破裂するまでは無症状で、突然の激しい頭痛や吐き気が起こります。

脳卒中の原因

脳卒中の患者数は50代後半から増え始め、74歳で発症のピークを迎えます。脳卒中になる人のほとんどが、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を患っていることが明らかになっており、喫煙、肥満、ストレスも脳卒中を引き起こす要因と言われています。

若い世代の脳卒中

脳卒中は中高年に多い病気ですが45歳未満に起こる「若年性脳梗塞」というものもあります。45歳以上の人の脳卒中は、生活習慣病が要因となりますが、若年性脳卒中の大半は先天的な体質が原因です。血をサラサラにする因子が欠乏している、血管が生まれつき弱いような人に起こりやすいと言われています。脳卒中の家族歴がある方、片頭痛持ちの方などは脳卒中のリスクがあるということを頭に入れておきましょう。

脳卒中は脳がダメージを受けることから体にも麻痺などの後遺症が残りやすい病気です。発症から時間が経てば経つほど脳のダメージが大きくなるため、脳卒中が起こったら一刻も早く救急車を呼ぶ必要があります。

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1章 脳卒中を正しく知ろう

2章 脳卒中に素早く対応するために:FASTを知ろう

3章 家族や身のまわりの人をFASTで守ろう

顔、腕、会話ですぐに119番! 脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!

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