顔、腕、会話ですぐに119番! 脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!
3章 家族や身のまわりの人をFASTで守ろう
家族みんなで脳卒中を防ぐ生活をしよう
増え続ける脳卒中
2015年現在、日本国内の脳卒中の患者数は150万人と言われ、日本ではがん、心臓病に続く死因の第3位となっています。今後は、高齢化や生活習慣病の増加がさらに見込まれるため、脳卒中の患者数は2020年には300万人を超すと予想されています。
FASTは、脳卒中が起こった時の対処法ですが、一番は脳卒中にならないことです。家族みんなで、脳卒中の予防を心がけましょう。
脳卒中を防ぐために
脳卒中を引き起こす要因として、高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満、ストレスがあります。これらは生活習慣の乱れにより起こるものなので、禁煙、食事コントロールをできる限り心がけましょう。お酒を飲みすぎると脱水状態になり、血栓ができやすくなるので飲酒制限も大切です。
脳ドックを受けよう
脳ドックでは、頭部のMRIで脳の断面を撮影し、脳腫瘍や脳梗塞、脳血管奇形の有無を確認します。血液検査や心電図検査も行い、脳卒中のリスクを総合的に診断するため、早期発見によって病気を最小限にとどめることもできます。生活習慣病を患っている方や脳卒中の家族歴がある方は年1回、それ以外の方も3年に1回のペースで脳ドックを受けましょう。
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1章 脳卒中を正しく知ろう
2章 脳卒中に素早く対応するために:FASTを知ろう
3章 家族や身のまわりの人をFASTで守ろう
顔、腕、会話ですぐに119番!
脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!