痛みが止まらなくなる悪循環! 頭痛薬の使い過ぎが招く頭痛
3章 頭痛と上手に付き合っていく
頭痛手帳を活用しよう
自分の症状について、きちんと把握しよう
薬剤の使用過多による頭痛(MOH)の原因となる薬剤の量を、自分でコントロールしていくために活用していただきたいのが「頭痛手帳」です。1週間単位で服薬や症状について記録します。
日〜土の1週間(7日間)で見たときに、たとえば水曜日と木曜日は鎮痛剤かトリプタン製剤のどちらかだけ、もしくは鎮痛剤とトリプタン製剤の両方を飲んでもいい日と決めます。それ以外の曜日は我慢して、漢方薬や胃薬などを飲むだけにとどめます。水曜に頭痛が来なければ、薬を飲むのを別の曜日にずらしても構いません。どうしても我慢できない場合、鎮痛剤のみ週にもう1回だけ服用することも可能です。
また、服用した治療薬や予防薬を記録するとともに、頭痛の起こる時間帯や痛みの程度、頭痛の継続時間、痛みの性状、睡眠時間、生理日などを併せて記入しておくことで、頭痛発作の激しい波をどのタイミングで抑えるべきなのか、見極めるためにも役立ちます。
たとえば、頭痛が月10回起こっているとします。そのうち本当に深刻な頭痛が月のうち2回だけの場合、その前後の頭痛の程度や箇所、痛みの性状を記録して把握すれば、そのうちにどこのタイミングで薬を飲むべきなのかが見えてくるのです。
自分の症状をきちんと把握して、頭痛、そして頭痛薬と上手に付き合っていきましょう。どなたでも頭痛手帳を付けられるよう、PDFでご用意しましたので、ぜひ利用してください。
頭痛手帳のダウンロードはこちらから
(別ウィンドウでPDFが開きます)
頭痛手帳の記入例のダウンロードはこちらから
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頭痛手帳の記入例
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1章 頭痛薬の使い過ぎが、かえって頭痛を引き起こす!?
2章 薬剤の使用過多による頭痛を治すには?
3章 頭痛と上手に付き合っていく
痛みが止まらなくなる悪循環!
頭痛薬の使い過ぎが招く頭痛