小児眼科医に聞く。子どもの目のトラブル
2章 子どもの目の発達における主な病気
近視
近視って何?
通常は、外から入ってくる光を目の中の網膜(もうまく)に焦点を合わせてものを見ています。

しかし、光が網膜(もうまく)よりも前で焦点を結んでしまう状態を近視と呼びます。
近くのものは見えるけれど遠くのものは見にくい状態になります。
近視は、主に2種類に分類できます。
1.屈折性近視
毛様体筋の過度の緊張により、水晶体が過剰に光を曲げてしまう状態

2.軸性近視
目の長さそのものが長いため、網膜まで届かない状態

近視になる原因

1.屈折性近視
近い距離でテレビを見たり、暗い部屋で本を読んだりすると目に負担がかかります。
その結果、毛様体筋(目の水晶体を調整する筋肉)が過度に緊張し縮んでしまい光が屈折することが原因で近視の状態になります。
2.軸性近視
軸性近視の原因は、遺伝によるものが多いようです。
子どもを観察するポイント

下記の状態は、近視の疑いがあります。
頻繁にあるようでしたら、眼科を受診しましょう。
観察ポイント
1. 目を細めて見ている。
2. テレビや本を近くで見る。
3. 家族と同じ距離で見ているテレビが見えない。
4. 遠くのもの(約3~5m以内のもの)が見えない。
5. 学校生活で黒板の字が読めない。
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1章 目に関するお役立ち情報Q&A
2章 子どもの目の発達における主な病気
3章 近視の予防法
4章 子どもの症状Q&A
小児眼科医に聞く。子どもの目のトラブル