生後2ヶ月からはじめる予防接種
2章 ワクチンの基礎知識
ワクチンの分類「生と不活化」
(1)生ワクチン

生きている病原体から作られるワクチンです
【特徴】
毒性を弱めた病原体が体内で感染や増殖し、それを退治するために強い免疫反応が生じ抗体が作られます。
実際に感染した場合に近い抗体が作られるため、少ない接種回数で十分な抗体が得られます。
稀に感染による副反応が生じる場合もあります。
(2)不活化ワクチン

病原体の発病性をなくしたり、一部分を取り出し、あるいは合成して作られるワクチンです
【特徴】
不活化した病原体成分は、体内で感染や増殖しません。
実際に感染した場合とは少し違った反応によって抗体が作られるため、一度の接種では十分な抗体は作られないものが多く、原則、複数回接種する必要があります。
ワクチンによる副反応は少なく、一時的なものがほとんどです。
【豆知識】不活化ワクチンの一種「トキソイドワクチン」
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病原体から毒素だけを取り出して作られるワクチンです。 定期接種の4種混合ワクチンのうち「ジフテリア」や「破傷風」はこのトキソイドワクチンに分類されます。 【特徴】 無毒化された毒素を体内に注射することでも、毒に対抗する抗体が作られます。 不活化ワクチン同様、きちんとしたスケジュールで行えば副反応はほとんどありません。 |
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1章 ワクチンについて学ぶ前に
2章 ワクチンの基礎知識
3章 生後2ヶ月からはじめるワクチン接種
生後2ヶ月目に接種したいワクチン
生後3ヶ月目に接種したいワクチン
生後2ヶ月からはじめる予防接種