1日でも早く免疫をつけるために 知っておきたいワクチンの知識
3章 ワクチンに関連するリスク
副反応の具体的な症状
基本的に、ほとんどの副反応が軽度の症状ですみます。
重度のアレルギーがあったり、生まれつき重い病気をわずらったりしている子どもは、重い症状がでる場合があります。
軽い症状の代表例
● 接種した部位が痛む、赤く腫れる(局所反応)
副反応による症状の多くがこの局所反応です。
● 生ワクチンの病原体により、感染時に近い症状がでる(軽度)
稀(まれ)に接種した生ワクチンの病原体に感染することで、実際の病気に近い症状が起こります。(軽度)
※(例)ロタウイルスワクチンの場合、嘔吐、下痢など
● 発熱する
主にMR(麻しん、風しん)ワクチン、小児肺炎球菌ワクチン接種後に発熱する場合があります。
※このワクチン以外では、ほとんど発熱しません。
発熱した場合は、別の原因である可能性が高いと考えられます。(風邪など)
● リンパ節が腫れる
BCGワクチンの接種後にリンパ節が腫れる場合があります(約1%)
重い症状の代表例
● アナフィラキシーショックが起こる
子どもが重度のアレルギー体質の場合、ワクチンの種類によっては過剰なアレルギー反応が起こります。
急激に血液の循環機能が低下し、生命に危険が及ぶ恐れがあります。(アナフィラキシーショック)
最近ではワクチンも改良され、このアナフィラキシーショックの起こる割合は大幅に減少しました。
● 生ワクチンの病原体により、感染時に近い重度の症状が起こる(先天性免疫不全の場合)
生まれつき免疫が弱い子ども(先天性免疫不全)が生ワクチンを接種した場合、軽度ですむはずの症状が重症化してしまう恐れがあります。
- index -
1章 ワクチンについて学ぶ前に
2章 ワクチンの基礎知識
3章 ワクチンに関連するリスク
1日でも早く免疫をつけるために
知っておきたいワクチンの知識