頭痛の治療をはじめよう
2章 頭痛の主な種類〜代表的な一次性頭痛(慢性的な頭痛)の特徴と薬物乱用頭痛(二次性頭痛に分類)をご紹介します。〜
薬物乱用頭痛
頭痛薬(鎮痛剤など)の飲みすぎによって起こる頭痛を薬物乱用頭痛(※)と呼びます。
飲みすぎた薬の影響で頭痛が頻繁に起こるようになり、そのたびにまた薬を飲むという悪循環におちいってしまった状態です。
痛む部位
頭部全体の場合が多くなります
痛みの感じ方
ズキン、ズキンと脈打つように痛む場合が多くなります
痛みが続く期間
薬の効果が切れると痛みだす
※薬を止め、専門的な治療をはじめるまでくり返し続く恐れがある
その他の特徴
- 無気力、集中困難
- 薬がないと不安になる
- ささいなストレス、刺激がきっかけで頭痛が起こりやすくなる
原因と考えられていること
薬物乱用頭痛は「薬の飲みすぎが原因」で起こるといわれています
薬の飲みすぎによる影響
(1)薬への耐性ができ、さらなる薬の飲みすぎにつながる
薬を飲みすぎることで薬に対する耐性ができ、通常の薬の用量では効果が感じられなくなっていきます。
その結果、薬の飲みすぎにつながってしまいます。
(2)頭痛に敏感になる
薬を飲みすぎると、薬の成分の影響で、脳内の痛みを感じる神経が過敏になってしまいます。
その結果、前は感じなかった状態でも痛みを感じるようになります。
「薬物乱用頭痛」と呼ばれているけれど…
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「乱用」という言葉が使われていますが、英語ではMOH(Medication Overuse Headache)「薬物を多く使用した頭痛」と呼ばれており、正確には「乱用(=abuse)」ではなく「多く使用した」という意味がある頭痛です。 |
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1章 頭痛の基礎知識
2章 頭痛の主な種類〜代表的な一次性頭痛(慢性的な頭痛)の特徴と薬物乱用頭痛(二次性頭痛に分類)をご紹介します。〜
3章 頭痛の治療をはじめよう
4章 頭痛の対処方法〜慢性的な頭痛の中でも悩んでいる方が多い「片頭痛」と「緊張型頭痛」の対処方法をご紹介します。〜
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