都市伝説レベルの誤解と偏見! 副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう
3章 副鼻腔炎の思わぬ弊害と正しい予防法
市販の点鼻薬は使い過ぎると悪循環に

鼻づまりの症状があるときに市販の点鼻薬を利用される方も多いと思いますが、市販の点鼻薬を使い過ぎると鼻づまりが常態化する危険があるので注意しましょう。
市販の点鼻薬は「血管収縮薬」と呼ばれる点鼻薬で、塩酸ナファゾリンという成分が鼻の血管を収縮させ、粘膜の腫れをおさえます。ところが、この点鼻薬を何度も使っていると鼻粘膜に存在する塩酸ナファゾリンの受け皿が徐々に減ってしまい、点鼻薬が効きにくくなってしまうのです(受容体のダウンレギュレーションといいます)。つまり同じ量では効かなくなり、回数を増やさないと効き目が発揮されにくくなってしまうのです。
市販の点鼻薬は即効性がありますが、連続して長く使うものではありません。鼻づまりを軽減する作用はあっても根本的に治すものではないので、鼻づまりがひどいときは耳鼻科に受診しましょう。
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1章 副鼻腔炎ってどんな病気?
2章 副鼻腔炎の診断とおもな治療法
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処方される薬の種類とそれぞれの特徴
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最近増えている、アレルギー型の「好酸球性副鼻腔炎」
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