アイチケット広場LOGOマーク

< ドクターズコンテンツのトップへ戻る

健康は正しい情報から! 医師が教える「健康を意識した生活習慣」

2章 「睡眠・食事・運動」の押さえるべきポイント

未来を左右する食生活

単一食はむしろ健康を害する!?

なにか一つの食材にフォーカスした食事法が数々存在しますが、正直に言っておすすめできません。それは栄養摂取障害を起こすリスクがあるからです。カロリーの少ない一つの食材だけを食べるようにしたら、当然体重は落ちるでしょうが、栄養のバランスが崩れ、体を壊してしまいます。

最近「お肉をたくさん食べると長生きする」という話をよく聞きますが、じつは、「長生きしている人がお肉を食べている」ということなのです。それは、長生きしている人は、肉を噛むことができる丈夫な歯をもっているから。お肉を食べられるというのが一つの健康状態の基準であり、動物性のお肉をたくさん食べること自体に、プラスのエビデンスはあまり存在しないのです。

たとえば、腎臓の機能が低下している人は、タンパク質を制限するようにと、日本腎臓学会がまとめたガイドラインに定められています。タンパク質が多く含まれた食事の代表がまさにお肉料理です。年齢を重ねていくと、多くの人は腎機能が低下していきます。そして、私たちは年をとるとあまりお肉を食べなくなります。その流れは腎臓を守るためには自然なものともいえるため、無理してお肉を食べる必要はないと思うのです。

野菜と果物は7種類以上

野菜と果物

「人間が摂るべきビタミンやミネラルを過不足なく補充するには、野菜と果物を7種類以上食べる必要がある」というのはエビデンス※があります。健康を意識している方であれば、野菜や果物を7種類以上、自然に食べているものなので、特別なことと考えずに普段通りの食事をするほうがよほど健康的な食事になるでしょう。

※J Epidemiol Community Health 2014 Sep; 68(9): 856–862.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4145465/

- index -

1章 正しい医療情報を選択し、生活に取り入れる

2章 「睡眠・食事・運動」の押さえるべきポイント

3章 いつまでも若さとパワーを保つには

健康は正しい情報から! 医師が教える「健康を意識した生活習慣」

このページが役に立ったらシェアお願いします。

サイト内検索

ドクターズコンテンツのトップへ戻る