誰にでも起こりうる認知症〜付き合い方を知ってより良い生活を!
1章 認知症とは
何かが違うと感じたら、こんなそぶりがあったら受診を
物忘れなどの気になる症状があれば、早めに医療機関を受診してください。早期診断・早期治療することで、認知症の発症を防ぐことや進行を遅らせることが可能です。また、不安を抱えたままだとストレスがたまり、症状の悪化につながることがあります。
通常、本人に「忘れてしまった」という自覚があるのなら、加齢による物忘れの可能性が高いといえます。認知症の場合、体験したこと自体を忘れてしまい、物忘れの自覚がないケースが多いからです。そのため、周りの人の気づきが大切になります。
凝った料理を作らなくなる、テレビのリモコンを使えなくなった、服の着替えがうまくできない、道に迷うようになったなど、日常生活で今までスムーズにできていたことができなくなったら認知症のサインかもしれません。さらに症状が進むと、怒りっぽくなったり、落ち込んだりすることもあります。
また、アルツハイマー型の認知症では「取り繕い」という現象がみられるのが特徴です。例えば包丁の使い方を忘れて料理を作れなくなっても「年をとって料理が面倒くさくなった」などといって、話のつじつまを合わせようとしたり、もっともらしい言い訳をするようになったりします。このように今までやっていたのに最近やらなくなったことがあれば、見逃さないことが重要です。
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1章 認知症とは
2章 バランスの良い⽣活が認知症の予防につながる
3章 コツをおさえて円滑にコミュニケーション
誰にでも起こりうる認知症〜付き合い方を知ってより良い生活を!