痛みが止まらなくなる悪循環! 頭痛薬の使い過ぎが招く頭痛
1章 頭痛薬の使い過ぎが、かえって頭痛を引き起こす!?
薬剤の使用過多による頭痛とは?
頭痛を避けたいあまり、予兆の段階で頭痛薬を飲んでいませんか?
年間千人ほど、頭痛を訴えて受診する患者さんを診察しますが、その20〜30%の方が薬剤の使用過多が原因で頭痛になっています。この、「薬剤の使用過多による頭痛(Medication Overuse Headache=MOH)」とは、一体どのようなものかというと、
頭痛がする
↓
ひどい頭痛が来る前に頭痛薬を飲む
↓
頭痛がする
↓
再度、ひどい頭痛を防ぐために頭痛薬を飲んでしまう
といったように、頭痛薬を飲み、その結果あまり効果が得られなくても、繰り返し頭痛薬を飲む。このように頭痛薬を長期間飲むことが原因で引き起こされる頭痛を指します。
その一つの要因として頭痛が来るといった予兆期での内服や、効果が中途半端な服薬でだらだらと治療することがあげられます。
頭痛を予防するために頭痛薬を飲むのは危険
肩こりや首こりといった症状を感じると、それを頭痛の予兆として、頭痛薬を飲むという方は多いのではないでしょうか。片頭痛ではないときに頭痛薬を飲むことは危険です。予防薬と急性期治療薬(発作薬)はまったく別のもの。予防薬は頭痛がおこる時に飲むものではなく、基本的には毎日飲むものです。
頭痛発作の回数が多い方などは、本来は頭痛予防薬を飲むべきなのです。薬剤の使用過多による頭痛になってしまった場合、普通の予防薬を飲んでも、予防薬の効果がでるまで、1週間、2週間と時間がかかりますので、短期間で頭痛の回数自体を減らすことは困難です。
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1章 頭痛薬の使い過ぎが、かえって頭痛を引き起こす!?
2章 薬剤の使用過多による頭痛を治すには?
3章 頭痛と上手に付き合っていく
痛みが止まらなくなる悪循環!
頭痛薬の使い過ぎが招く頭痛