「おねしょ」と正しく付き合おう
2章 おねしょの基礎知識
おねしょの原因
おねしょは主に子どもの体の器官が未発達なために生じます。
子どもの能力でも親のしつけでもない生理的な現象なのです。
体の器官の未発達がおねしょにつながる理由
●作られる尿と膀胱に溜めることができる容量のバランスが合わない
尿は腎臓で作られ、膀胱で溜められます。腎臓や膀胱は5~6歳になるまでに体にあわせてゆっくりと発達していきます。
発達の途中では、腎臓が作る尿の量が多かったり、膀胱が溜めることができる容量が少なかったりして、バランスが釣り合わないことが多くあります。
そのため尿が膀胱からあふれ、おねしょにつながってしまいます。
●睡眠中でも多くの尿が作られてしまう
尿は腎臓で作られます。作られる尿の量を調節し抑える物質を、「抗利尿ホルモン」と呼びます。
抗利尿ホルモンのおかげで、睡眠中に作られる尿の分量が抑えられています。
(詳しくは「なぜトイレに行かず朝まで寝ていられるのか?」
参照)
この抗利尿ホルモンを安定して分泌できる機能が、子どもは十分に発達していません。
そのため睡眠中でも尿が作られてしまい、おねしょをしてしまうのです。
ポイント
- おねしょは主に子どもの体の器官が未発達なために生じる
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1章 はじめに
2章 おねしょの基礎知識
3章 おねしょとの正しい付き合い方
「おねしょ」と正しく付き合おう