風疹から家族を守る
1章 風疹の基礎知識
風疹とは何か
風疹(ふうしん)の概要
風疹は、風疹ウイルスに感染して発症する感染症です。
症状こそ軽度ですが、妊娠初期の女性が感染してしまうと胎児に障害を引き起こす恐れがあります。
主な症状
◆リンパ節の腫れ
特に頚部、後頭部、耳介後部
◆発熱
38度前後の急な発熱
◆発疹(ほっしん)
赤色の細かな発疹が体中に広がります
症状の表れ方
一般的に、まずリンパ節が腫れてきます。
それから発熱が起こり、赤色の小さな発疹が顔を中心にできはじめます。
その後、約1日かけて発疹が全身に広がっていきます。
症状が続く期間
約3日間
3日間で症状が治まるため、「三日はしか」とも呼ばれています。
※リンパ節の腫れは1週間以上続く場合もあります
感染経路
咳などで飛沫感染します。
治療方法
感染すると根本的な治療方法はありません。
症状を軽減させる治療が中心になります。
胎児が感染すると心疾患、難聴、白内障につながる恐れがあります
妊娠中の女性が風疹にかかると、胎児にまでウイルスに感染する可能性があります。
その結果、心疾患、難聴、白内障などの「先天性風疹症候群(せんてんせいふうしんしょうこうぐん)」と呼ばれる障害につながる恐れがあります。
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1章 風疹の基礎知識
2章 風疹を予防するためにワクチンを接種しよう
風疹から家族を守る