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顔、腕、会話ですぐに119番! 脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!

1章 脳卒中を正しく知ろう

発症からの経過時間で結果が変わる

初期治療を受ければ劇的な回復が期待できる

時計

脳の血管が詰まったり、破れたりすると数分後には脳細胞が壊死し始め、時間が経つほどダメージが広がります。つまり、治療を受け始めるまでの時間が長いほど後遺症のリスクが高まるのです。その反面、症状によりますが、発症から3~6時間以内に初期治療を受ければ劇的な回復が期待できるという報告もあります。

脳梗塞は発症から3時間以内の治療がカギ

脳梗塞は、詰まった血栓を除去する治療を行います。治療法はいくつかありますが、発症から早ければ早いほど、有効な治療が適応されます。 2015年時点で最も有効とされているのがt-PAという治療法です。血のかたまりを溶かす薬を点滴によって投与する方法で、この治療を受けた患者さんの約4割は症状がほぼ回復したという報告があります。

ただし、このt-PAは安全面から発症から4.5時以内までしか使えないという使用制限があります。t-PAの治療を受けるためには医師の診断と検査が必要となるため、どんなに遅くとも発症から3時間以内には病院に到着していなければなりません。また、発症時刻が把握できているかどうかも重要なポイントとなります。

くも膜下出血は一刻も早い手術が必要

くも膜下出血は、脳卒中の中でも死亡率が最も高い病気です。処置が遅れると、一度破れた血管が再び破裂する危険があり、この再破裂により多くの方が亡くなっています。そのため、一刻も早く手術をして再破裂を防がなければなりません。

治療は時間との勝負

脳卒中は、くも膜下出血のように突然頭痛が襲ってくるケースを除くと、脳卒中を起こしても突然意識を失って倒れてしまう方はそう多くありません。そのため、救急車を呼ぶのをためらってしまう方も多いですが、脳卒中の治療は、時間との勝負です。
脳卒中が起こったらいつ発症したのかを把握すること、そして、少しでも早く救急車を呼ぶ必要があるということを覚えておきましょう。

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1章 脳卒中を正しく知ろう

2章 脳卒中に素早く対応するために:FASTを知ろう

3章 家族や身のまわりの人をFASTで守ろう

顔、腕、会話ですぐに119番! 脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!

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