顔、腕、会話ですぐに119番! 脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!
2章 脳卒中に素早く対応するために:FASTを知ろう
「FAST」は顔・腕・会話・時間の頭文字
脳卒中の症状と対処法はFASTでチェック
脳卒中は一刻も早く救急車を呼び、早期治療を受けることが大切です。では、どんな症状がでたら脳卒中と考えればいいのでしょうか。
最近は、脳卒中を疑うサインを簡単に覚えることのできる「FAST」という標語が注目されています。
「F」は顔のFace:顔の片側半分が動かなくなって口元が下がる。ゆがみがある。
◆チェック!うまく笑顔が作れますか?
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顔の片側がゆがんでいる。「イー」と言えない場合は麻痺が考えられます。 |
「A」は腕のArm:体の片側の手足が動かない。力が入らない。
◆チェック!両腕を上げたままキープできますか?
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手のひらを上にして両腕を上げたままキープした時、麻痺が出ている側は力が入らないため腕が下がってしまいます。 |
「S」は会話のSpeech:言葉が出てこない。ろれつが回らない。
◆チェック!舌を使う「らりるれろ」と、唇を使う「ぱぴぷぺぽ」が言えますか?
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短い文章を繰り返し、途中の言葉が抜けていないかを確認します。 |
「T」は時間のTime:症状に気付いたら発症時刻を記録して救急車を呼ぶ。
◆チェック!いつ発症しましたか?
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救急隊員に発症時刻を伝えましょう。 |
顔・腕・言葉どれか一つでも当てはまったら救急車を
FASTは上記の四つのキーワードの頭文字を組み合わせた言葉です。
Face(顔の麻痺)とArm(腕の麻痺)とSpeech(言葉の障害)の三つの症状のうち、どれか一つでも症状があったら、Time(発症時刻)を確認して、一刻も早く救急車を呼びましょう。
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1章 脳卒中を正しく知ろう
2章 脳卒中に素早く対応するために:FASTを知ろう
3章 家族や身のまわりの人をFASTで守ろう
顔、腕、会話ですぐに119番!
脳卒中は家族が「FAST」で対応しよう!