夜尿症の原因について

夜尿症の原因は、完全には解明されていませんが、次のようなことが原因と考えられています。

• 夜間多尿（夜間のおしっこの量が多く、尿の流出を抑えるホルモンの分泌が不十分なため）
  
• 膀胱の容量が少ない
  
• 精神的なもの（ストレスや生活上・環境上での変化）
  
• 食事（塩分や糖分が濃い食事では、多く尿が出る傾向がある）
  
• 排尿障害（尿路感染症の影響や先天的な泌尿器の疾患が原因となっているケース）
  
• 覚醒障害（尿意をもよおしても目が覚めない。）
  
• 遺伝的要因。両親のどちらかに夜尿の経験があると5～７倍、両親とも夜尿の経験があれば約11倍、夜尿になりやすいという報告があります。また、夜尿に関する遺伝子も見つかりつつあります。

このような複数の原因が重なり、夜尿が起こってしまいます。原因についてはお子さんによって異なりどれか一つが原因ではなく、さまざまな要因が組み合わさった結果、夜尿症になってしまっていると考えられています。