肥満に関心を持つことが第一歩
1章 小児肥満の基礎知識
小児肥満の影響
小児肥満は、いろいろな病気の原因になりやすい状態です。
生活習慣病予備軍になる恐れがあります
小児肥満は将来の病気の下地にもなります。
今、病気を発症していなくても、成長するにつれて、生活習慣病になりやすくなります。
成長ホルモンの分泌が悪くなる恐れがあります
首のまわりに脂肪が付くとイビキをかきやすく、場合によっては呼吸が短時間停止することもあります。
イビキをかいている間は眠りも浅くなり、十分な睡眠ができません。
睡眠の質が落ちると、成長ホルモンの分泌が悪くなり、体の成長に影響が出てきます。
予期せぬ大怪我につながる恐れがあります
小児肥満の子どもは運動不足と食べ過ぎが原因と言えます。
運動不足になると、骨がもろくなってしまいます。
体重が増え体のバランスがくずれると転倒もしやすくなり、骨折など予期せぬ大怪我につながる恐れがあります。
食べすぎには家族全体で食事内容の工夫が必要になります。
心に影響があります
小児肥満が重症になってくると、子どもの心にも影響がでてきます。
小児肥満へのストレスは外からはなかなか見えにくいものです。
トイレでおしりが拭きにくいなど親にも言いにくい悩みをかかえていることもあります。
年齢によっては、自分が太っている原因が親のせいだと考える子どももでてきてしまい、親子関係にも影響を与えかねません。
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1章 小児肥満の基礎知識
2章 小児肥満の予防法
肥満に関心を持つことが第一歩