喘息との正しい付き合い方
1章 喘息を正しく理解しよう
喘息ってどんな病気?
喘息の症状
喘息は、咳、痰、ヒューヒュー・ゼーゼーといった呼吸音、息苦しさなどの発作をともなう病気です。これらの症状は夜間や早朝に起こることが多く、重度の発作が起こると呼吸困難に陥り、酸素が欠乏して危険な状態に陥ります。
喘息の原因と特徴
このような発作が起こる前提として知っておかなければならないのが、喘息は「気道の炎症」がもととなる病気だということです。喘息の人の気道は常に炎症が起きている状態なので、色々な刺激に反応し、容易に咳が出たり空気が入りにくくなったりするのです。風邪をこじらせた時に起こる気管支炎も喘息と似た症状を起こしますが、原因そのものが違います。
●気管支炎
ウイルスや細菌の感染により一時的に気道の炎症が起こる
●喘息
アレルギー性の炎症によって慢性的に気道の炎症が起こる
気管支炎は一時的な症状で治まりますが、喘息は症状がおさまっても気道の炎症は残るという大きな違いがあります。
◆喘息の判断基準
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・風邪をひいた後に咳が2週間以上長く続く。 ・夜寝る時や朝に咳こむ。 ・急に息がしづらくなり、ヒューヒュー・ゼーゼーと喉を鳴らす発作が起こる。 ・発作が繰り返し起こる。 ・冷たい空気やほこりを吸い込んだ時に咳こむ。 ・走った後に咳こむ。 |
上記にあてはまる項目が多い場合は、医師に相談の上、専門的な治療を受けることをおすすめします。
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1章 喘息を正しく理解しよう
2章 喘息は「慢性疾患」です
3章 喘息を上手にコントロールしよう
4章 普通の人と変わらない生活を送るために
喘息との正しい付き合い方