アイチケット広場LOGOマーク

< ドクターズコンテンツのトップへ戻る

喫煙者もタバコの被害者! 「やめたくてもやめられない」を理解して家族の禁煙をサポートしよう!

2章 タバコを「やめたくてもやめられない」を理解しよう

タバコを吸う人も被害者

ドクター

喫煙者のほとんどは「自分の意志でタバコを吸っている」と思いこんでいますが、実際は、無意識のうちにニコチンに支配されている状態です。その依存性は麻薬のヘロインと同じくらいの強さがあると言われています。

タバコの害

タバコの煙には4,000種類以上もの化学物質が含まれており、肉体的にもさまざまな害を与えます。

1.がん

タバコが深く関わる病気として最も知られているのが肺がんです。タバコが触れる口腔や咽頭も喫煙によるがんが生じやすい場所ですが、タバコの煙が触れない胃や肝臓も喫煙によるがんのリスクが高まる部位です。

2.動脈硬化

ニコチンは血液中のコレステロールを酸化させ悪玉コレステロールにしてしまうほか、血液を固まりやすくする作用を持っています。その結果、血液がドロドロになり、動脈硬化に。喫煙者が動脈硬化になるリスクは非喫煙者の5倍以上とも言われています。

3.女性ホルモンの分泌低下

女性が喫煙すると女性ホルモンの分泌が低下し、生理不順や冷え性などを引き起こします。肌のくすみやシワ、シミなどの肌トラブルを招く原因にもなります。

4.心臓や血管へのダメージ

タバコを吸うと血管が収縮し、末梢血管まで血が行き渡りにくくなります。血管が縮小すると心臓や血管がダメージを受け、全身の新陳代謝が低下します。

5.腎臓病

タバコは体にとって毒なので、解毒の役割を担う腎臓には大きな負担がかかります。吸えば吸うほど腎機能障害は進み、末期の腎不全になると人工透析をしなければなりません。

そのほか、高血圧、糖尿病、脳卒中、骨粗しょう症、喘息など、多くの病気との関連性が報告されています。

喫煙は肉体的にも大きな被害をもたらしますが、体に悪いという理由だけで簡単にやめられないのがニコチン依存症です。自分の意思とは関係なくニコチンに支配され、病気のリスクがどんどん膨れ上がっていく。そういう意味では喫煙者が一番の被害者なのです。

- index -

1章 禁煙の一番の敵!「ニコチン中毒」の本質を理解しよう

2章 タバコを「やめたくてもやめられない」を理解しよう

3章 禁煙への第一歩!禁煙外来で必ずプロの支援を受けよう

【コラム】タバコにまつわる嘘?本当?

喫煙者もタバコの被害者! 「やめたくてもやめられない」を理解して家族の禁煙をサポートしよう!

このページが役に立ったらシェアお願いします。

サイト内検索

ドクターズコンテンツのトップへ戻る