スギ花粉に続いてダニにも適応! ダニアレルギーの根治治療「舌下免疫療法」
3章 ダニの「舌下免疫療法」の進め方
2回目以降は自宅で治療スケジュールを守って服用しよう
舌下免疫療法の薬には、ダニアレルギーの原因となるヤケヒョウダニとコナヒョウヒダニが50%ずつ含まれています。これを1日1回、最初は少量から投与し、目標とする薬の量(維持量)まで徐々に増やしたら、その後は同じ量を毎日服用していきます。
現在、ダニの舌下免疫療法には「アシテア」と「ミティキュア」という2種類の薬があり、維持量に達するまでの期間や服用方法が少し異なります。
アシテアの治療スケジュール
アシテアは国際基準のアレルゲン単位「IR」で表記されていて、100IR、300IRの2種類の薬があります。最初の3日間で、100IRずつ増やしていき、3日目から維持量となる300IRを服用するのが原則ですが、副作用の様子などを見て増量期を長くとることがあります。
ミティキュアの治療スケジュール
ミティキュアは、日本国内のアレルゲン単位「JAU」で表記されていて、3,300JAUと10,000JAUの2種類があります。7日目までは3,300JAUを投与して、8日目から維持量となる10,000JAUを継続して服用します。
このように、アシテアは3日間で維持量になるのに対して、ミティキュアは7日間で維持量まで増やすという違いがあります。
ちなみに、アシテアをJAU単位に換算すると、
- アシテア100IRは19,000JAU
- アシテア300IRは57,000JAU
に相当します。
つまり、アシテアの方がアレルゲンを多く含んでいることになりますが、得られる効果、副作用、費用の差はありません。
服用方法の違い
アシテアは「舌下で完全に溶けてから飲み込む」と定めているのに対してミティキュアは「1分間保持した後、飲み込む」と定めており、服用方法の定義が少し異なります。
どちらの薬を選ぶかは、医師と相談して決めましょう。
※アシテアは、塩野義製薬株式会社の登録商標です。
※ミティキュアは、鳥居薬品株式会社の登録商標です。
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1章 ダニアレルギーについて
2章 ダニアレルギーの根治に期待大!「舌下免疫療法」
3章 ダニの「舌下免疫療法」の進め方
スギ花粉に続いてダニにも適応!
ダニアレルギーの根治治療「舌下免疫療法」