「スギ花粉」舌下免疫療法との違い

スギ花粉とダニの舌下免疫療法は同時に行うことができます。ただし、同時にスタートしてしまうとアレルゲンの過剰摂取により体に負担がかかる恐れがあるため、同時に始めることはできません。スギ花粉の舌下免疫療法を開始できる6～12月はシダトレンを、1～5月はアシテア或いはミティキュアを先行するのが現実的です。どちらかを先に始め、2～3ヶ月後にもう一方の治療を始めるという流れになります。その際、新たに始めた方の薬は朝に、すでに飲んでいる薬は夜に飲むようにしましょう。万が一、新たに始めた薬の副作用が出たとしても、医療機関が開いている朝なら対応してもらいやすいからです。

また、同じ舌下免疫療法でも、スギ花粉とダニでは薬や飲み方に違いがあります。

スギ花粉の舌下免疫療法の場合は、アレルゲンの摂取過多によって副作用のリスクが高まることから、花粉の飛散時期には治療が開始できないという制限があります。しかし、「ダニの舌下免疫療法に関しては治療開始の制限はなく、いつでもスタートできる」というのが大きな違いです。