教えて!医療情報との付き合い方
3章 【まとめ】納得して治療を受けるために
しっかり診てもらうための準備をしよう
適切な治療を受けるために重要となるのが「医師と患者の信頼関係」です。
患者は医師にできる限り過不足のない正確な情報を提供し、医師はその情報から最適な治療方針を立てます。その治療方針に従って医師と患者が協力し合うという前提があってこそ、適切な治療が成り立ちます。
最近は、医療や健康についての意識も高まり、情報を分かりやすく伝えられる人が増えてきました。これは、診断する上で大きな助けとなります。
一方で、診察する前から「私は○○病です」と思い込む人や、治療方針に納得できず協力し合って治療を進められない人が増えていることも確かです。
はじめから病名を決めつけて診察を受けると、思い込みから症状を正確に伝えられなくなってしまったり、予想とは違う診断だった場合に医師の指示を受け入れ難くなったりします。
医師に正しく情報を伝え、正しく診断してもらいましょう。
病院はサービス業?
ときに病院は「医療サービス」とくくられることがあります。サービス業では顧客満足は当たり前であり、なかには「顧客が快適に過ごすための究極のおもてなし」を売りにした素晴らしいサービスも存在します。
医療機関も患者が希望する医療行為をすれば、患者の気持ちは晴れるかもしれません。しかし、本当に患者が満足できるのは「最適な治療により、早く回復すること」です。
医療サービスも他のサービス業と同じように、患者の要求を受け入れてくれる場所だと期待する人もいますが、最適な治療のためには、痛い治療や苦い薬も飲んでもらわなければなりません。
それは医療サービスが通常のサービスとは大きく異なるところです。その点を理解し、医師と協力し合って治療を進めましょう。
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1章 インターネットの医療情報は信頼できる?
2章 治療のこと・薬のことを聞きたい!
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インターネットで見た難病と同じ症状!お医者さんに聞くのは失礼?
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インターネットに載っていた治療法と違うけど?
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処方箋に納得できない!意見は言える?
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妊娠中の服薬が不安!薬は飲んでいいの?
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子どもにリスクのある治療を受けさせたくない!拒否できる?
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