「検査結果の⽐較」のプロであるドクターと⼆⼈三脚で⾃分の体を深く知ろう
3章 同じ医療機関による継続的な検査がおすすめ
ドクターは「検査結果の⽐較」のプロ

「あなたは正常値です」と言われたら、それで過去の検査結果との比較をせずにそのまま検査が終わってしまうことが多いですが、そうではなく、過去との比較によって体の変化を知ることも大切です。
患者さんによっては検査結果が出る前に不安を抱いたり、異常値が出た場合もそうですが、正常値でも検査データを気にしすぎて自分の中だけで不安を強めてしまう方も少なくありません。ですが、過去の経過をたどった上での結果がわからない中で、不安を抱きすぎるのはあまり良いこととはいえないでしょう。むしろ結果については、検査結果を比較するプロである医師が気にかけるべき所なので、まずは医師に相談していただくのが良いと思います。
医師は、正常値の中にも異常があるかもしれないという認識のもと、各患者さんの検査の比較をしっかり行っています。「正常」という検査結果の出力は、実際は過去の数値との比較を行うことなく、その場限りの数値から結果を判断するコンピューターが算定したものであって、専門医が過去の経過から判断して「正常です」と言っているわけではありません。
だからこそ、検査を受けた後に、過去の経過を知っている医師により、過去から現在までの自分の体の状態を比較してもらった上で判断を仰ぐことが非常に大事なのです。
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1章 理解しておきたい検査をすることの⽬的
2章 数値への過信は禁物!検査結果の判断
3章 同じ医療機関による継続的な検査がおすすめ
「検査結果の⽐較」のプロであるドクターと⼆⼈三脚で⾃分の体を深く知ろう