頭痛の治療をはじめよう
2章 頭痛の主な種類〜代表的な一次性頭痛(慢性的な頭痛)の特徴と薬物乱用頭痛(二次性頭痛に分類)をご紹介します。〜
子どもの片頭痛
あまり知られていませんが子どもにも片頭痛があります。
一説では、10人に1人に頭痛があるといわれています。
子どもは痛みを言葉であらわすことが苦手なため、なかなか気づかれにくい頭痛です。
痛む部位
- 頭の両側
- おでこなど頭の正面部分が多く、片側性の頭痛が少ないのも特徴です
痛みの感じ方
- 違和感のあるような痛み
- 「痛いっ」と思わず口に出てしまうような痛み
※子どもは痛みを言葉であらわせないため、明確にはわからない
痛みが続く期間
短時間(1時間程度)の場合が多いのが特徴です。
※大人は4時間から72時間
※子どもの片頭痛は気づきにくい場合がある
子ども特有の症状
吐き気、嘔吐、腹痛、めまい
※一見、片頭痛と関係ない症状ですが、これらは小児周期性症候群と呼ばれる病気で片頭痛と密接に関係していると考えられています。
症状がでるメカニズムが片頭痛と似ているため、片頭痛の治療により症状を改善できます。
原因と考えられていること
「片頭痛になりやすい体質が原因」と考えられています。
体質は親から子どもに遺伝しやすく、ご両親が片頭痛もちの場合は子どもも片頭痛になる可能性が高くなります。
頭痛を軽視せず専門医に相談しよう
子どもの片頭痛は、認知度の低さ、短い時間で痛みがおさまる特徴のため「甘えている」「わがまま」「さぼっている」と思われがちです。
放っておくと症状が長引いたり、生活や学習に影響がでたりする恐れもあります。
子どもが頭痛を訴えたら軽視せずに専門医に相談してみましょう。
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1章 頭痛の基礎知識
2章 頭痛の主な種類〜代表的な一次性頭痛(慢性的な頭痛)の特徴と薬物乱用頭痛(二次性頭痛に分類)をご紹介します。〜
3章 頭痛の治療をはじめよう
4章 頭痛の対処方法〜慢性的な頭痛の中でも悩んでいる方が多い「片頭痛」と「緊張型頭痛」の対処方法をご紹介します。〜
頭痛の治療をはじめよう