【コラム】点鼻薬と併用すれば、さらに効率よく鼻づまりを解消できる

ステロイド点鼻薬＋鼻うがい

つらい鼻の症状をコントロールしてくれる点鼻薬。いくつか種類がありますが、耳鼻科でもっとも多く処方されるのは「ステロイド点鼻薬」です。ステロイド点鼻薬は炎症を鎮める効果が非常に高く、全身の副作用も少ないため安心して使うことができます。
ただし、鼻水などで汚れた鼻の中に噴霧しても薬の成分が粘膜に届かないため、本来の効果が得られません。薬の成分をしっかり浸透させるためにも、鼻うがいをして、鼻の中をきれいにしてから使いましょう。こうすることで、より高い効果が期待できます。

血管収縮剤＋鼻うがい

ドラッグストア等で購入できる市販薬として「血管収縮剤」と呼ばれる点鼻薬があります。血管収縮剤は、血管を収縮させることで粘膜の腫れをおさえる働きや、粘膜に付着した汚れを浮かす働きを持っています。この、浮いた汚れをしっかり洗い流すという意味で役立つのが鼻うがいです。汚れが浮いたままの状態だと細菌が繁殖する原因となってしまいます。血管収縮剤を使った後は鼻うがいをして、鼻の中を清潔な状態を保つようにしましょう。鼻の中の環境が改善されるにつれて、鼻づまりも徐々に緩和されるはずです。

ただし、血管収縮剤は、使い過ぎると血管の収縮・拡大をコントロールする機能が損なわれ、粘膜が腫れっぱなしの状態になる危険があります。これを「点鼻薬性鼻炎」と言い、血管収縮剤を使っても鼻づまりが取れなくなってしまいます。
鼻うがいは血管収縮剤の余分な成分も同時に洗い流すことができるため、点鼻薬性鼻炎の予防にも非常に有効です。血管収縮剤を効果的かつ安全に使うためにも、鼻うがいを取り入れていきましょう。

◆鼻づまりが特にひどい時は