インフルエンザから家族を守ろう
1章 インフルエンザの基礎知識
2011~2012年の流行予測
昨年度と同様の流行状況
今年度(2011年~2012年)も昨年度(2010年秋~2011年春)と似た流行状況が予測されています。
※昨年度の状況
2010年は12月中旬~2011年1月下旬には、A型のインフルエンザが流行しました。
2011年4月~5月には、B型のインフルエンザが小流行しました。
※新型インフルエンザは季節性インフルエンザとして扱われるようになりました
季節性インフルエンザとは
季節性インフルエンザは、毎年一定の感染者を出し、一定の期間に流行します。
もともとはカモなどの渡り鳥が起源のこのウイルスは、鶏などの家禽(かきん)、豚などの家畜への感染を経て、最終的にヒトに感染するインフルエンザウイルスへと変化していく特徴があります。
新型インフルエンザとは
一方で、過去数十年の間に人類が経験したことのない新種のインフルエンザウイルスにより、大流行を引き起こすのが新型インフルエンザでです。
2009年に世間をさわがせた新型インフルエンザは、ウイルスの遺伝子を調べていくと、豚インフルエンザ由来の遺伝子の他に、鳥や人のインフルエンザウイルスの遺伝子もあわせ持つことが確認されました。
まさに、人類が感染したことのない新型のインフルエンザウイルスだったのです。
新型インフルエンザの流行は落ち着いた
日本でも猛威をふるった新型インフルエンザも大流行の翌年2010年~2011年にかけては、通常の季節性インフルエンザと同時期、同規模の流行にとどまりました。
こうした状況から、大流行の恐れがなくなった新型インフルエンザは、今年度から通常の季節性インフルエンザとして取り扱われるようになりました。
日本における推計患者数は2000万人
新型インフルエンザの流行はこの20年間のうち最大の流行規模となりました。高齢者をふくむ中高年層では、感染者は少なかったものの、一度感染すると重症化する例が報告されました。
2011年の予防接種の変更点
※ご年配の一部をのぞいて、予防接種の補助がなくなった
2011年度の予防接種は、ご年配の一部の方をのぞいて、区市町村からの補助は原則的になくなりました。(※)
そのため予防接種の予診表は郵送されないようです。
接種料金は全額自己負担となります。
接種をご希望の際は、お近くの医療機関へお問い合わせ下さい。
※市町村によって公費負担されているところもありますのでお住まいの市町村(保健所・保健センター)、医師会、医療機関、かかりつけ医などに問い合わせください。