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お子さんの視力、育っていますか? 早期発見が大切!子どもの弱視

1章 子どもの弱視を知ろう

近視や遠視とは違う弱視とは

ドクター

弱視は、一般的にメガネをかけても視力が1.0に届かない状態を言います。「裸眼の視力が悪い状態が弱視」と誤解する人が多いですが、裸眼で0.2~0.3ほどしかなくても、メガネをかけて1.0以上の視力が出れば、弱視ではありません。

遠視・乱視・斜視との関わり

弱視には、遠視や乱視、斜視が大きく関わっています。視力が発達する時期に強い遠視や乱視、斜視があると、網膜に鮮明な映像を投影できません。「鮮明な映像を脳に伝え続けること」が妨げられるので、視力が発達せず、弱視になります。

遠視

網膜の後方でピントが合うため、遠視が強いと遠くも近くも強く調節しないとはっきり見えません。遠くのものも、近くのものもぼやけて見える状態です。

乱視

ピントが1点に集まらなくなり、物がぼやけて見えてしまう状態です。

斜視

物を見ようとするときに、片方の目は正面を向いていても片方の目の視線が外れてしまい、左右で違う方向を向いてしまう状態です。

弱視のタイプ

弱視には症状や原因により四つのタイプがあり、それぞれ適切な治療を行う必要があります。

網膜にピントが合わない(屈折異常弱視)

両目ともに遠視と乱視が強く、網膜にきちんとピントが合わない状態です。両目で鮮明に見ることができないため、視力の発達が不十分になります。

片方の目の位置がずれている(斜視弱視)

物を見ようとするときに、片方の目の視線が合わず、違う方向を向いてしまう状態です。常に同じ方の目の視線がずれていると、ずれている方の目が使われず、両目で鮮明な像を捉えることができません。よって、常に斜視となっている方の目の視力の発達が難しくなります。

右目と左目の屈折異常の程度に大きな差がある(不同視弱視)

片方の目だけ遠視、乱視が強い場合に起こる弱視です。近視は弱視になりにくいのですが、片眼のみ非常に強い近視がある場合は弱視を生じることがあります。

網膜に映像が入りにくい(視性刺激遮断弱視)

生まれつき白内障や眼瞼下垂(がんけんかすい)などの病気がある場合、または長期に眼帯をつけたなどの理由により、片目もしくは両目に見る刺激が入らない状態が続くのが原因です。両目で鮮明な映像を見ることが妨げられるため、弱視が起こります。

早めの治療が大切な理由

弱視になったら、見る機能の感受性が高いうちに適切な治療を行わなくてはいけません。感受性期間を過ぎると受け皿となる脳の感受性が落ちてしまうので、治療や訓練を行ったとしても、視力を上げることが難しくなるからです。早期発見・早期治療が大切と言われるのは、このためです。

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1章 子どもの弱視を知ろう

2章 子どもの弱視は「早期発見」がなによりも大事

3章 子どもの弱視の治療

お子さんの視力、育っていますか? 早期発見が大切!子どもの弱視

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