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長引く咳で眠れない、目が覚めるなら呼吸器内科へ 治療は途中でやめないで

1章 咳を軽くみていませんか?

咳といっても原因はさまざま

ドクター

咳は誰にでも起こりうる身近な症状の一つですが、必ずしも軽い疾患の症状とは限りません。長引く咳の原因となる主な病気は以下の通りです。

咳喘息

咳喘息は、咳だけが慢性的に続く気管支の病気です。気管支喘息と同様に、気道が狭まって刺激に対して過敏になりなることで咳が出ます。原因としては主にアレルギーが考えられるほか、タバコ(受動喫煙含む)、飲酒、部屋の出入りの際に感じる温度差などです。

アトピー咳嗽

アトピー咳嗽の原因や症状は咳喘息とまったく同じで、最初は医師でも見分けるのが難しいです。1週間程度の投薬を行い、その反応をみながら診断・治療を進めます。治療しても再発する場合がありますが、咳喘息と違って悪化しても気管支喘息に移行することはありません。

副鼻腔気管支症候群(SBS)

SBSは、いわゆる蓄膿症(慢性副鼻腔炎)と気管支の炎症が同時に起きた状態です。慢性的な咳だけでなく、黄色い痰、鼻水、鼻づまりなどの症状も特徴です。鼻から気管支にかけての気道は粘膜で覆われていますが、副鼻腔気管支症候群はこの防御のしくみが低下していることで起きていると考えられます。

マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ肺炎は、長引く咳だけでなく発熱、頭痛、倦怠感がある肺炎です。通常は感染から2~3週間の潜伏期間を経て発症します。医師が呼吸の音を確認しても、一般的な肺炎のような音がしないことが特徴です。

百日咳

百日咳は、コンコンといった咳があまり間隔を開けずに続いた後、大きく息を吸い込んでヒューという笛のような音が鳴ります。咳の発作は必ず起きるものではありませんが、30分程度も続いたり、嘔吐したりする人もいます。激しい咳は夜間に出やすいです。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、冬を中心に咳と痰が3ヶ月以上続く状態が2年以上続いていて、他の病気の可能性がない時に診断される病気です。気道が狭まっているため息を吐きづらいことも特徴です。主な原因は受動喫煙も含むタバコです。

肺がん

初期の肺がんはこれといった症状が現れませんが、進行すると長引く咳、血の混じった痰、胸の痛み、呼吸困難などの症状が出ることがあります。しかし、これらは肺がんだけにみられる症状ではないので、他の病気と見分けづらく早期発見が難しいと言えます。

逆流性食道炎

逆流性食道炎は、胃酸などが逆流して食道に炎症を起こす消化器系の病気ですが、喉や気管が逆流した胃酸によって刺激されることなどで、長引く咳の症状が出ることがあります。長引く咳と逆流性食道炎をすぐに結びつけて診断することは難しいです。

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1章 咳を軽くみていませんか?

2章 咳で耳鼻科を受診していませんか?

3章 咳がおさまっても治療を途中でやめないで

長引く咳で眠れない、目が覚めるなら呼吸器内科へ 治療は途中でやめないで

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