SOSに気づくのは親の役割! 子どもの視機能の発達を意識しよう
1章 子どもの視機能の発達
子どもの視力が集中して発達するのはいつ?
人の視機能は、新生児の時からいきなり物が見えるのではなく、段階を踏んで発達していきます。生後1ヵ月頃から明暗がぼんやりわかる程度から始まり、親の顔認識ができてくるのが生後2ヵ月頃、他人との視線合わせができるのが生後3~5ヵ月頃、遠近がわかり始めるのは生後6ヵ月頃で、視力が約0.05~0.07になります。1歳頃には視力が約0.1~0.2、2歳頃には0.4~0.6、3歳頃には1.0になり、5~6歳頃までに大人の視力になります。
神経回路が発達する「感受性期」は1歳半頃がピーク
視機能が正常であるとは、このような単に物が見えていくという発達だけでなく、見える視覚刺激が脳へ伝わり、神経回路も発達していくこと(感受性期)を含めてのことをいいます。
感受性期は1歳半頃をピークとして下降しはじめ、遅くても8歳頃にはなくなります。この期間に物が見えずに多くの刺激を受けられなかったとすれば、視覚への影響だけでなく、心身へも影響する可能性は大きくなります。
3歳頃の視力である1.0が目安となり、それ以上視力が出なければ視機能発達に異常がある疑いがあります。早いうちから視機能発達の経過を見ていくことが重要です。
3歳頃の視力は1.0が目安です。もし、1.0未満であれば視機能発達に疑問を持ちましょう。早いうちから視機能発達の経過に注意していくことが重要です。
- index -
1章 子どもの視機能の発達
2章 親が早期発見したい!子どもの視機能異常
3章 眼科で受ける子どもの視機能検査
SOSに気づくのは親の役割!
子どもの視機能の発達を意識しよう