食べる楽しみが失われる前に! 知っておこう!亜鉛と味覚の深い関係
3章 味覚障害を治療する
亜鉛の摂り過ぎを防ぐためにも、医師のもとで治療しよう
亜鉛の一日の推奨摂取量は、成人男性で10mg、成人女性で8mgです。また、上限量は成人男性で40~50mg、成人女性は35mgとされています。
この上限量よりも多くの亜鉛を摂ると、吐き気や嘔吐、腹痛、低血圧などの中毒症状が出ることがあります。
亜鉛は市販のサプリメントでも補給できますが、味覚がおかしいからといって自己判断でサプリメントを飲み続けるのはおすすめできません。味覚障害の原因が亜鉛不足とは限りませんし、原因を特定しないまま亜鉛を摂り続けると、過剰摂取のリスクも伴うからです。
医療機関では医師が適切な量の亜鉛剤を処方し、味覚の回復状況を見ながら薬の量を調整するので、早い回復が期待でき、過剰摂取になることはまずありません。
すぐに病院を受診できないときなど、一時的にサプリメントを試すのは問題ありませんが、まずは医療機関を受診して、原因に応じた治療を行っていきましょう。
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1章 味覚障害を知る
2章 味覚障害を検査する
3章 味覚障害を治療する
食べる楽しみが失われる前に!
知っておこう!亜鉛と味覚の深い関係