入園・入学前に知っておこう、「感染症」
1章 主な感染症
おたふくかぜ
「男の子は注意しましょう」
おたふくかぜは主に耳下腺(耳の下の唾液腺)が腫れるウイルス感染で、これも不顕性感染(感染したことに気づかれない)であることが多い感染症です。
主な合併症は髄膜炎ですが、ウイルス性髄膜炎なので特異的治療がないかわりに、後遺症を残すことなく自然に良くなります。
精巣(睾丸)炎が起こることもあります。おたふくによる精巣炎の頻度は15歳以上で約30%で、絶対不妊となることは稀ですが、未感染の比較的大きいお子さんには、ワクチンを接種した方が安心ではないでしょうか。
またまれな合併症として、難聴があります(約1万5千人に1人)。
流行する時期
特に無い
病院へ行くタイミング
耳の下の腫れや痛み、発熱があったら。
病状観察のポイント
耳下腺の腫れは片側だったり、両方だったり、顎下腺が腫れる場合もあります。
登園・登校の目安
耳下腺の腫れが治まってから。
感染期間:耳下腺が腫れる1週間前~腫れが治まるまで
潜伏期間:2-4週間
予防接種の有効性・副作用
おたふくかぜワクチンが有効です。
副作用としては、接種後の発熱、耳下腺部の腫脹などがあります。
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1章 主な感染症
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麻しん(はしか)
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風しん(三日はしか)
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水ぼうそう
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おたふくかぜ
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インフルエンザ
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ロタウイルス感染症
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溶連菌(ヨウレンキン)感染症
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手足口病
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ヘルパンギーナ
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突発性発疹
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とびひ
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プール熱
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りんご病
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しらみ(頭しらみ)
2章 ママからの質問コーナー〜アイチケット広場ママからの質問に佐藤 恒先生が答えます〜
入園・入学前に知っておこう、「感染症」