ロタウイルス感染症

「手洗いが大事。思っている以上に感染のチャンスは多い。」

乳幼児を中心に冬に流行する、ウイルス性の嘔吐下痢症です。

ロタウイルスは感染力が強く、感染のチャンスは意外に多くあると考えられます。

例えば、公共施設の「おむつ交換台」やトイレのドアの取手も、それを介して感染する可能性があります。

子供のおむつを交換した後、交換台をしまう前に、いちいち手を洗いに行く人は少ないのではないでしょうか。

手を洗わず出ていく人も、いるのかも知れません。

便中ウイルスで感染するので、手洗いを徹底することで予防が可能です。

流行する時期

冬が多い

病院へ行くタイミング

発熱や嘔吐、下痢（特に白色便）があれば。

病状観察のポイント

中等度（約37.5度～38.5度）の発熱、嘔吐に続いて下痢が起こります。

軽症例も多いのですが、嘔吐や下痢の頻度が多いときは、脱水に注意しましょう。

脱水がひどい場合には、点滴が必要になることがあります。

ときに痙攣（けいれん）を合併することもあります。

同じ冬に流行するノロウイルスによる胃腸炎と見分けがつかないことがあります。

感染経路は経口感染（便中ウイルスによる）です。

登園･登校の目安

特にきまりはありませんが、下痢もある程度おさまるまでは、登園•登校を控えることが好ましいと考えられます。

感染期間：発病後約1週間

潜伏期間：2-3日

予防接種の有効性･副作用

生後6週から接種可能な、経口のワクチンがあります。