入園・入学前に知っておこう、「感染症」
1章 主な感染症
りんご病
「妊婦さんはご注意」
初期症状に乏しい、頬部の紅斑(りんごのように紅くなる)が特徴的なウイルス感染症です。
四肢(上腕や大腿部)にも紅斑(赤い発疹、後に網目状になる)がでたり、関節痛を伴うことがあります。
妊婦さんが感染すると胎児にも感染することがあり、胎児水腫(著しい貧血で胎児の全身が浮腫む)や流産することがあるので注意が必要です。
発疹が出る頃にはほとんど感染力はないものの、妊婦さんとの接触は避けたほうがいいでしょう。
もし妊婦さんがりんご病に感染した可能性があれば(大人では典型的な発疹がでないことがありますが)、産婦人科の主治医に相談しましょう。
流行する時期
冬から春
病院へ行くタイミング
微熱やかぜ症状、頬や手足に赤い発疹がでたら。
病状観察のポイント
初期症状は乏しく、軽いかぜ症状や発熱はあっても微熱程度です。
発疹がでる時期には、感染力はほとんどなくなっています。
りんご病と分かったら、妊婦さんとの接触は避けて下さい。
感染経路は飛沫感染です。
登園・登校の目安
発疹が出ているときには感染力はなくなっていますので、登園・登校は可です。
症状がおさまるまでは、自宅で安静にしていましょう。
潜伏期間:平均16-17日
予防接種の有効性・副作用
ワクチンはありません。
- index -
1章 主な感染症
-
麻しん(はしか)
-
風しん(三日はしか)
-
水ぼうそう
-
おたふくかぜ
-
インフルエンザ
-
ロタウイルス感染症
-
溶連菌(ヨウレンキン)感染症
-
手足口病
-
ヘルパンギーナ
-
突発性発疹
-
とびひ
-
プール熱
-
りんご病
-
しらみ(頭しらみ)
2章 ママからの質問コーナー〜アイチケット広場ママからの質問に佐藤 恒先生が答えます〜
入園・入学前に知っておこう、「感染症」