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子どもの風邪(カゼ)と間違えやすいお薬の話

2章 子どもの風邪(カゼ)と、お薬の間違えやすいポイント

抗生剤(抗生物質)はいる?いらない?

抗生剤(抗生物質)って、何なの?

薬

単純に表現すると、細菌と同じくらいの大きさの「カビ(真菌)」の一種によって作られた、他の細菌から自分の縄張りを荒らされないように働きかける物質です。だから、「細菌に対抗して生きるための物質=抗生物質」という名前なのです。抗生物質は、人間が薬剤として用いるので「抗生剤」とも呼ばれます。

つまり、抗生剤はウイルスではなく細菌に効く!

先に説明した通り、抗生剤は細菌をやっつけるための薬で、ウイルスには効きません。風邪(カゼ)をこじらせて細菌に二次感染している場合に処方されます。副鼻腔炎で言うならば、鼻の中に細菌が繁殖してたまった膿をきれいにするのが抗生剤の役割です。
言いかえると、病院の先生が抗生剤を処方している時点で「風邪(カゼ)」だけの状態でないことが考えられるわけです。

抗生剤は必ず飲まなければダメ?

残念なことに抗生剤は、悪い細菌だけでなく、人間にとって大切な「乳酸菌」「ビフィズス菌」などの良い細菌の両方をやっつけてしまいます。不用意に服用すると、かえって体調を悪くする場合があります。なので、できれば服用せずに治すのが理想的です。
しかし、免疫力と体力が低下している場合には、体内での細菌の広がりを抑えきれず、病状が悪化しやすいので、「抗生剤が必要」として処方された場合にはきちんと服用してください。

感染を未然に防ぐための抗生剤処方はあるの?

ごく一部ですが、特殊な病態の患者さんに細菌感染を起こさないように予防で抗生剤を投与する事があります。

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1章 風邪(カゼ)とは

2章 子どもの風邪(カゼ)と、お薬の間違えやすいポイント

3章 子ども達の病状は急変しやすい!だからこそ、子ども達の訴えをパパ・ママも子どもの気持ちになって一緒に考えよう!

子どもの風邪(カゼ)と間違えやすいお薬の話

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