職場環境が原因!?隠れ難聴にご用心
2章 徹底したい予防法
意識的に高音域のチェックをしよう
騒音性難聴の特徴である4000ヘルツ付近の音と言うと、鈴虫やセミの鳴き声、ソプラノ歌手の歌声などです。 このような高い音が聴こえにくいと思ったら、騒音性難聴かもしれません。また、「キー」、「シー」といった高い音の耳鳴りがする場合も要注意です。 「ルー」「ザー」といった音は低い音の耳鳴りなので、違いを覚えておくとよいでしょう。
なによりも確かなのは定期的な聴力検査です。通常、健康診断の聴力検査では1000ヘルツと4000ヘルツの2つの音域を調べて、低い音と高い音が両方聴こえるかどうかを調べます。 検査の結果が正常値内でなかった場合は、耳鼻科で精密検査を受けることになります。
発症や進行を防ぐために
騒音性難聴の発症や進行を防ぐには、先回りの予防が大切です。労働基準法では、騒音の大きさによって推奨する耳栓やヘッドホンといった防音保護具が定められています。 適切な防音保護具を使わないと効果が得られないので事業主の指示に従い、きちんと装着するようにしましょう。事業所にない場合は、耳鼻科に相談すれば適切な防音保護具を教えてもらえます。 また、イヤホン・インカムを使う職業の場合は、ボリュームを下げる、左右偏った装着を避けるなどして予防しましょう。
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1章 気付かぬうちに進行!職業性難聴とは?
2章 徹底したい予防法
3章 おかしいと思ったら騒音性難聴担当医に相談しよう
職場環境が原因!?隠れ難聴にご用心