4回接種して! 子どもの日本脳炎ワクチン接種を詳しく解説
2章 接種は4回必要!子どもの日本脳炎ワクチン
日本脳炎ワクチンは、どんな種類のワクチン?
体に入ってきた病原体と闘うために作り出された免疫がワクチンで、体内に入れることがワクチン接種(予防接種)になります。
ワクチンには種類があります。「生ワクチン」「不活性化ワクチン」「トキソイド」の3種類です。次に特徴を見ていきましょう。
ワクチンと特徴
特徴 | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|
生ワクチン | 病原体(ウイルスや細菌)の毒性を弱めたワクチン | 弱くても毒性が生きて免疫力を高めるため、接種回数は少なくて済む | 弱い毒性の病原体がそのまま体内で増殖し、病気の軽い症状が出る場合がある |
不活性化ワクチン | 病原体(ウイルスや細菌)の毒性をなくしたワクチン | 病原体が増殖せず、安全・安心 | 複数回の接種が必要 |
トキソイド | 細菌の強い毒性だけを取り出し、無毒化したワクチン | 有毒な毒素はなし | 複数回の接種が必要 |
日本脳炎ワクチンは『不活化ワクチンで、定期接種』です。2009年以前は、「マウス脳由来」のワクチンでしたが、副反応が疑われ、2011年からは「乾燥細胞培養」のワクチンに代わっています。
また、ワクチン接種(予防接種)には、国や自治体が推奨する、法律に基づいた年齢や期間内で受けられる「定期接種(無料:一部で自己負担あり)」、希望者の意思で受ける「任意接種(有料:一部で公費補助あり)」があります。
年間にするとたくさんのワクチン接種(予防接種)があるため、接種回数を考えた「同時接種(体の別部位に2種類以上のワクチン)」、「混合接種(3種または4種類のワクチンが混ざったワクチン)」もあり、日本脳炎は同時接種が可能です。
法律に基づいた年齢や期間内で予防接種を受ければ、日本脳炎ウイルスの感染リスクが75~95%減となる報告が厚生労働省から出ています。
かかりつけの医師に相談や問い合わせをすることをおすすめします。
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1章 ワクチン接種前に理解したい!日本脳炎のこと
2章 接種は4回必要!子どもの日本脳炎ワクチン
3章 日本脳炎ワクチン接種を推奨していなかった時期があった!対象の人は要確認を
4回接種して!
子どもの日本脳炎ワクチン接種を詳しく解説