痛みが止まらなくなる悪循環! 頭痛薬の使い過ぎが招く頭痛
1章 頭痛薬の使い過ぎが、かえって頭痛を引き起こす!?
説明書どおりに飲んでいたのにどうして?
1ヶ月に飲んでいい頭痛薬の量を知ろう
1回何錠、1日3回まで、といった正しい用法・用量を守って頭痛薬を飲んでいたとしても、薬剤の使用過多による頭痛(MOH)になってしまう場合があります。それは、1カ月、3カ月単位での摂取量という考え方があまり知られていないというのが原因にあるでしょう。
たとえば市販の鎮痛剤を、1カ月に15日以上、これを3カ月継続すると、MOHになります。市販の鎮痛剤にはカフェインや添加物のアリルイソプロピルアセチル尿素が配合されている場合が多く、これらはMOHを引き起こしやすくすると言われています。
また、片頭痛の特効薬であるトリプタン系製剤、エルゴタミン製剤も、1カ月で10日以上の服用、これが3カ月継続すると、MOHになります。
MOHを治療するためには、意図的に薬を飲まない日を作り鎮痛剤を制限して飲むことがポイントになると考えています。薬を飲まないと決めた日には、過剰摂取によるMOHにならない漢方薬や筋弛緩薬(筋肉の緊張を弱める薬)、メトクロプラミド、ドンペリドンといった胃薬を頓服薬として飲むようにします。胃薬はドーパミンを遮断するので頭痛を抑える作用があるといわれています。
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1章 頭痛薬の使い過ぎが、かえって頭痛を引き起こす!?
2章 薬剤の使用過多による頭痛を治すには?
3章 頭痛と上手に付き合っていく
痛みが止まらなくなる悪循環!
頭痛薬の使い過ぎが招く頭痛