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都市伝説レベルの誤解と偏見! 副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう

2章 副鼻腔炎の診断とおもな治療法

処方される薬の種類とそれぞれの特徴

薬

副鼻腔炎の治療は、耳鼻科での鼻の洗浄、吸引、ネブライザーの処置と薬の服用が主体となります。耳鼻科で鼻の処置を行うと鼻の中がきれいになって薬の効きも良くなるため、治りが早くなります。

急性副鼻腔炎の薬

副鼻腔炎を起こしている細菌を殺す作用をもった抗生剤を使います。ペニシリン系をはじめ、セフェム系、ニューキノロン系のおもに3種類の抗生剤の中から処方されるケースが多いです。

カプセルパンチ

慢性副鼻腔炎の薬

急性副鼻腔炎が長引いてできてしまったバイオフィルム(細菌同士が集まってスクラムを組んだ状態)を溶かす作用や、鼻の中にできたポリープを小さくする働きをもった抗生剤を使います。
「14員環マクロライド」と呼ばれる抗生剤を処方し、大人の場合はおよそ12週間(子どもの場合はおよそ8週間)にわたり飲み続けます。

マクロライド少量長期投与法

長期にわたって抗生剤を服用するため身体への影響を心配される方もいらっしゃいますが、この治療は「マクロライド少量長期投与法」として確立されている安全な治療法です。菌を殺すために使うのではなく、炎症を抑えたりバイオフィルムを溶かすことをおもな目的としており、通常の半分の量で2ヶ月から3ヶ月の投与を続けることで効果を発揮します。したがって、必要最小限の量を服用するので薬の作用は穏やかです。

しかし、なかには肝機能障害、下痢、お腹が張るなどの副作用が起こる人もいますが、これらの副作用は一旦服用を中止すれば改善するため、医師とよく相談して治療にあたりましょう。

早めの治療を心掛けましょう

副鼻腔炎の慢性化を防ぐためには、風邪を発症した後、薬をしっかり飲んできちんと完治させることが大前提です。ただし、慢性副鼻腔炎になってからでも薬を正しく服用すれば5割が完治、7割が日常生活に支障がないレベルにまで改善しますので、諦めず治療を行いましょう。

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1章 副鼻腔炎ってどんな病気?

2章 副鼻腔炎の診断とおもな治療法

3章 副鼻腔炎の思わぬ弊害と正しい予防法

都市伝説レベルの誤解と偏見! 副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう

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