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都市伝説レベルの誤解と偏見! 副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう

3章 副鼻腔炎の思わぬ弊害と正しい予防法

鼻づまりは脳の成長を妨げる

ドクターチェック

昔は「鼻が悪いと頭が悪くなる」と言われていました。これは、表現にこそ問題がありますが、鼻づまりが脳に影響を与えることは医学的にも明らかになっているため、間違いではありません。

鼻呼吸には、脳を冷却する役割がある

実は、鼻呼吸と脳の働きは深く関わっており、これはパソコンの仕組みとよく似ています。パソコンを長時間使用していると人間の頭脳に相当するCPUの温度は高くなります。その温度が高くなりすぎると突然電源が切れたり、エラーが頻発するといったトラブルが起こるため、CPUの温度が上がり過ぎないように冷却ファンが付いています。この冷却ファンの役割を担うのが人間では鼻呼吸なのです。口呼吸では冷却ファンの役割はできません。

人の脳もパソコンと同じように熱に弱く、温度が上昇すると頭がボーッとして思考能力が低下してしまいます。このような状態を防ぐために、私たちは鼻で呼吸しているのです。 鼻から吸い込んだ空気が鼻のたくさんの血管や副鼻腔に触れることで脳の温度を冷却すると考えられています。

深呼吸

ところで、呼吸をするときに、鼻からでも、口からでも関係ないじゃないか!と思われるかもしれません。しかし、「鼻呼吸」と「口呼吸」は同じ酸素を取り入れるとしても全く異なるのです。例えば風邪をひいて鼻がひどくつまったときに頭がボーッとした経験はありますか?これは、一つには鼻呼吸ではなく口呼吸になっていて、脳を冷却できていないからなのです。さらに、睡眠中に鼻づまりがあると脳波上に微小な覚醒反応が起こることも分かっており、睡眠が不安定になることで記憶力の低下や、日中の眠気を招くことにもつながります。鼻づまりが続くと、子どもの場合は学力に影響を及ぼし、大人は仕事に支障をきたす恐れがあります。鼻づまりは放置せず、しっかり治療しましょう。

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1章 副鼻腔炎ってどんな病気?

2章 副鼻腔炎の診断とおもな治療法

3章 副鼻腔炎の思わぬ弊害と正しい予防法

都市伝説レベルの誤解と偏見! 副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう

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