都市伝説レベルの誤解と偏見! 副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう
3章 副鼻腔炎の思わぬ弊害と正しい予防法
【コラム】「鼻炎からくる咳」に気管支拡張テープは意味がない?

副鼻腔炎の症状の一つに咳があります。これは、粘性の鼻水が喉に流れてしまう後鼻漏が原因で、どろっとした鼻水を吐き出そうとする生理現象として咳が出ます。
ですから、咳を止めるには原因の元となる鼻水をおさえるのが最も有効な治療法となります。
咳に効く薬というとすぐに気管支拡張テープを思い浮かべる方がいらっしゃいますが、気管支拡張テープは気管支炎などの咳に効く薬で、副鼻腔炎などの上気道炎による咳に使ってもあまり意味がありません。
川の上流と下流に例えると、鼻は川の上流で気管支は川の下流です。上流から流れてくるものがあるときにそれを堰止めることをしないで、下流のほうで処理しようとしても、原因の解決にはならないのです。薬の使用を必要最小限におさえるためにも理解していただければと思います。
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1章 副鼻腔炎ってどんな病気?
2章 副鼻腔炎の診断とおもな治療法
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内視鏡・CT・血液のそれぞれの検査でわかること・検査にかかる費用
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処方される薬の種類とそれぞれの特徴
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「メスを入れる手術」は昔の話!今は内視鏡手術が主流に!
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最近増えている、アレルギー型の「好酸球性副鼻腔炎」
3章 副鼻腔炎の思わぬ弊害と正しい予防法
都市伝説レベルの誤解と偏見!
副鼻腔炎の正しい知識を身につけよう