誰にでも起こりうる認知症〜付き合い方を知ってより良い生活を!
1章 認知症とは
認知症にもいろいろな種類がある
認知症というとアルツハイマー病が有名ですが、それ以外にもさまざまな病気が原因で起こります。その他の原因の中には治る可能性のある疾患も含まれているので、思い当たることがあれば早めに受診しましょう。
アルツハイマー型認知症
認知症の中では最も多いタイプで、全体の約50%を占めます。物忘れなどの記憶障害から始まり、徐々に認知機能全体が低下していきます。合併症として意欲低下、徘徊や抑うつなどの周辺症状(BPSD)が現れます。
レビー小体型認知症
アルツハイマー型認知症に次いで多く、全体の約20%を占めます。実際に存在しないものが見える幻視や妄想が初期から現れ、手足のふるえやこわばりなどのパーキンソン症状を伴うのが特徴です。
血管性認知症
脳梗塞や脳出血などによって起こる認知症で、全体の約15%を占めます。血管が詰まって、脳の一部に血液や栄養が流れなくなり、脳神経がダメージを受けて記憶障害や言語障害が現れます。
その他
正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)、慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)、脳腫瘍、甲状腺機能低下症、栄養障害、薬物やアルコール、梅毒などが原因で認知症のような症状が起こります。適切な治療をすれば症状がなくなることもあります。
- index -
1章 認知症とは
2章 バランスの良い⽣活が認知症の予防につながる
3章 コツをおさえて円滑にコミュニケーション
誰にでも起こりうる認知症〜付き合い方を知ってより良い生活を!